ハーディ社は、コニャック市に本社をおくブランデー商社。1825年、ロンドンからコニャックに移住してきたイギリス人アンソニー・ハーディが、アントワーヌ・アルディとフランス式に名を変え、イギリス向きにコニャックの輸出業務を始めた。事業は軌道に乗り、1863年には現在の会社組織にした上で、コニャック製造にも乗り出すこととなった。

20世紀半ばまで、ロシア、東欧に向けて、もっぱら樽のままコニャックを輸出して　いた。瓶詰めのハーディ・コニャックを発売するようになったのは、第２次大戦後　の1947年からの事である。発売後、たちまちフランス国内で人気が高まり、1950年　には売れ行き第３位の銘柄になった。